工房の窓 (2008年6〜8月)


2007/06/03

真竹の染め・・・
関東の生徒さんが真竹の染液と生の真竹を送ってくださる。
一度染めた事があるが色と言う感じには染まらずそれ以来一度も
染めていない。彼女は中性の染液を作った。工房では弱アルカリで
液だしをしてみた。出した液で早速染めてみる。布は豆汁済みの
ガーゼ地ある。媒染はまだしていない写真である。一晩放冷して
媒染してみたと思った。色が染まれば竹糸に染めてみたいと思う。
まずはありがとう、遠方から送ってくださって。

2007/06/05

伸子・・・
いろんな伸子があるが、織り地に対して強すぎたり弱すぎてとなかなか
思う道具に当たらない。最近友人が機道具を作ってくれる。
「こんな具合に作って」と無理ばかり言っているが、今回は90cm機の
伸子を作っていただいた。
竹がしなって2本使ったものを今回小幅用に直してくださった。
どんなものも物作りは道具が大切。自分の力も要るがかなり道具にも
作品作りには重要である。親しく色々注文できる事がありがたい。
いろんな人の力を借りて作品は生まれる。感謝したい!!

2007/06/07

6月3日の真竹染め・・・
竹にはいろんな種類がありますが、先回はどんな竹で染めたか定かでは
ないのですがあまり色が有るとは感じませんでした。それ以来一度も
染めておりませんでした。竹糸を扱っている工房なので頭の隅で再度
竹染めをしたいとは思っていました。
そうそう・・熊笹も綺麗な黄色に染まりますよ。布はカーゼ地の豆汁済。
染め〜媒染〜染めを1回として重ね染めします。
今回の写真の色は1回染めです。堅牢度が如何でしょうか。
次回は竹糸に染めてみたいと思います。

2007/06/11

風呂敷縞終了・・・
広幅を織ることは楽しいが全てが小幅の倍!!!力も糸も道具も
全てが倍と言う感じでやはり大変です。山荘に織っていたので
2月に機上げして此処まで引っ張りました。一度に2反分を織る
訳ですから、なかなか行け無い状況も有り両方で織ることの難しさを
感じます。
初めて木綿で織りましたが伸子がしなって使えなかった事。
杼が小さく、軽くて飛ばなかった事。千切り2本で織るので経糸の
張りが合わない事。織る間肩(腕)を張っていること。
また湯通しをすれば、湯を張る容器が長方形でなくては脱水が
難しかったりなど・・・、色々感じる事が多かった反物です。
これを織ったことでいろんな勉強ができた事を感謝します。
なんとか名博に間に合いそうで展示します。

2007/06/15

名博展覧会「風呂敷縞」・・・
テーマごとの展覧会は今年で終わります。
今年のテーマは「風呂敷縞」 毎年テーマの実物や展示物を
お借りしている「鈴鎌」から今年も4枚の風呂敷を展示して
いただきます。 風呂敷は今は目にする事も無く、時代劇で
目をさらにしてみればたまに見ることがあります。
大切な暮らしの縞の一つです。是非見にお出かけ下さい。
名古屋市博物館 7月3日〜8日です。

2007/06/25

赤麻の染液作り・・・
@6月23日採取。1日陰干し。
出来れば採取後すぐに液出しをした方が良い。
遠方の為、帰るまで陰において置く(葉は蒸らしはいけない)。

A押し切りで10cm位にカット。
カットすると液が出やすい。
Bザルに入れて煮出す。沸騰して3〜40分煮て、4〜5煎する。
 今回は4煎した。しかし4煎目は薄いと言う。
 この押し切りは古くからあるお宅の藁を切っていたものを
 いただいた。主人がとぎをして愛用している。
C一週間位すると良い色になり
染め時になる 。
赤麻は山荘にも多く採取できる
素晴らしい染材である。
秋の冬青まで赤麻で補う。

2007/07/10

十三参り・・・
可愛い孫にと振袖を織ることにして、3〜4年が経つ。
色も良く本人がとても気に入り、来るたびに織れてる織れてると
感動した反物の一品。ようやく二ヶ月も経って織れました。
経糸、緯糸に紬糸は難しいです。25m整経して22m織れました。
差込39cmにして37.5cmになり少し狭いかと感じていますが
まだ子供。良い勉強になりました。
成人式にはより良いものを織りたいと願っています。
巻きもズッシリ!と重厚感がありますよ。

2007/07/11

豆汁の煮液がこんなに透明です・・・
長年豆汁の煮液を見てきましたが、こんなに透明な事はめずらしいことです。
と言うのも、豆汁を作る〜糸に吸わす〜糸を枯らす すべて手作業の自然相手です。
今は梅雨の真っ最中で風があり過ぎれば糸がからむ。風が無ければ中々乾かない。
こんな時は何時までも生臭い。 乾燥、天気が続けば糸は作業している間に乾く。
今回も名博に訪れた方々から豆汁が斑になる。やりずらいと聞きます。

そこで Q&A 豆汁の質問を受けようと思います。
毎回色が良くて展覧会に来て下さる方が多い中、話しを聞けば一度してやっていない
という人が多いようです。私どもは毎回展覧会をして手間暇掛けた色糸の素晴らしさを
「尾州の縞」を見ていただき多くの方に豆汁を実践して欲しいと願っています。
今だからこそ海を汚さない染織をしなくては後世に素晴らしい多くの物が残せません。
その後の染めの作業、色を戴きましたよ。

豆汁を枯らして、染めに入ります。
まず沸騰させた湯に糸を入れます。水から糸は入れません。長い時間水〜湯にダラダラと入れると
湯が濁ります。目開きは60度くらいになって糸を入れ沸騰させて30〜40分煮ます。
そうした湯が今回の写真で透明です。こんな豆汁処理をして染めてください。

2007/07/12

空梅雨と言うけれど・・・
豆汁地にカビが生える。空梅雨を心配していたけれど。毎日じとじとと雨が降る。
梅雨時期は豆汁をしない方が良い。長い時間自然に乾燥させるには、糸や生地には過酷です。
もうじき一ヶ月と思っていましたが連日の雨模様で少しカビが生えてきました。
名博があり少し先のことを考えて豆汁をしましたが、やはり豆汁はしない方が良いですね。

布目を開くために熱湯で40分煮る。赤麻を元液(10リットル)入れて1回目ですが
3m近くある布を染めました。染めの時点で10リットルを吸いきり、媒染をして
再度10リットル追加して、液は透明になりました。この夏中染めて来年楽しみです。
藍のパンツは先染めをして仕立て毎年着て染めています。この夏作業に活躍します。

2007/07/27

長い間を空けた糸染め・・・
2年近く染めをせずに再度指導を受けにやってきた生徒さんの糸。12/3綿糸です。
1回染めを2年前にしたままです。間が空いているので色素がびっくりするぐらい
しっかりと入ります。写真はどれも1回。2回目を染めているところです。
そして今から媒染に入れるところです。こんなに入ります。
結果から言えば、糸のストックがあれば糸を順番に廻しながら時間を空けて染めると
良いの言う見本です。丁寧に時間を掛けて染めた糸は色糸として生きています。
分かっていても感動する瞬間です。豆汁は素晴らしい方法です。

2007/08/01

街路地のえんじゅ・・・
良く町並みにえんじゅを見かける。武豊町にも有る。花は黄色で小さい。
これを乾燥させて染料にするのだが、道端に落ちるとただのゴミになる。
毎年少し試みて染めてみるがあまり好きな染料ではない。早朝車が少ない時を
見計らって採取するのですが堅牢度良くは染まりません。
染料屋さんで売っているくらいなので染料としては良いのでしょうが、私には
まだ少し良さがわかりません。今年は染めれそうもありません。
でも綺麗な黄色が染まります。身近に有れば染めてみては如何でしょう。ALで黄色です。

2007/08/03

竹糸織着物・・・
久しぶりに竹糸織着物を全て出してみた。今20点。
竹糸織着物に関わって10年で織った物です。糸染めが
木綿の3倍かかる。初め織ったものと最近の物とは質感が
違っている。糸でこんなに変わるものかと思うほど違う。
1点、1点イメージすれども外れる。自分が思う質感が
織れるまで織り続けたい。糸と良き縁が欲しいと願う。
誰も織っていない着物である。着て貰って評価され始めて
竹糸織着物は活きだす。そのためにも織り続けたい。
見れば1点1点素晴らしい、今からも織り続ける力を
いただけるように心を込めて。

2007/08/06

湯とおしを済ませて脱水をして水気を取り干していた。この方法はしわが多く出て困った。
生徒さんから同じ悩みを聞き、その人は今回絞らず干したと聞く。「これがこれ」
聞き見ればしわは少ない。工房でも今回やってみた。結果は上々!!写真のように干す。
1反が14mあり、半分に折っても工房内では1本の竿では干せずこんな具合に干してみた。
水ダレも思ったより楽で水が垂れている時に布を触るは布端が伸びる素。いつまでも同じ所に
竿を置かない為に時間を見て何度か竿をクルクル回して布を動かして干した。
最小限のしわの出来で終わりこれは良いと思う。何度も言いますが自分で湯おとしをすれば、
水、布の様子を自分で見ることはできる事が何より良いことです。湯のしもこんな具合で
治まりそうです。

2007/08/07

装束を織る・・・
竹糸織で装束を織る。装束なので糸を染めず、豆汁もせず糊のみで織る。
初めてのことで主人は緊張すると言う。 白は心を見透かす感じがして、
織るという行為が緊張に結びつけるのでしょうか。 心躍る思いで織りはじめました。
工房から良い機音がして来ました。織っている顔はとても良いです。
今回は白をテーマにしましたから、「陰縞」にしております。素敵ですよ。
緯糸は開繊糸を使っています。どんな風合いに織り上がるでしょうか。
初めてのものはほんとに緊張もしますが。心が躍ります。

2007/08/08

機仕事・・・
いろんな作業の説明は文章だけでは難しいですね。織りに入った
生徒さんのために今日は指導の合間をぬって、機上げをして
綜絖、筬と通しを済ませて、経糸のセットを見せる。
通しを済ませて経糸は一柄ずつ片結びをして置く。
それを織り前のパイプに通して、一柄ずつ解き玉結びをする。
経糸が平均的にセットできれば、ビニール紐3〜4段織り入れ、
織り始める。
一柄ずつ結べばこんなに初めから織りに入ることが可能です。
糸は布になっていきます。どうぞ精一杯織ってください。
それから経糸は写真のようにこんな具合に張ります。
足木はあまり高くしない方が織りが楽です。
織りは楽しくなくては続きません。

2007/08/09

再柿渋染め・・・
武豊のみゆき通りの三箇所に「日よけケナフ」が掛かっています。 意外と風当たりが強くて
ワンシーズンで痛んでしまいました。しっかりと張り掛けてあると良いのですが、緩めに
たらして掛けてありました。
ケナフそのものは非常に丈夫な素材です。布にすると絞る事ができません。 色褪せ、修繕の為に
再度柿渋を染めました。液ダレも無駄にしたくないので工夫して・・・。縞の黒は黒でしっかりと染まり
イメージ通りに染まりました。使った液を容器に戻しておきますが、使った液は早目に使い切った方が
良いですよ。液中にヘドロが出来ます。

2007/08/26

布染め・・・
山荘で冬青染めをしました。冬青は今時期染液を出す事ができず、ずいぶん時間が経った液です。
液の色は濃い色をして少しへドロができていますが、それなりに染まればと染めてみました。
染めを終われば良い色をして終わりました。液を無駄にしたくないと最後まで使う事ができ感謝です。
重ね染めをして使いたいと思います。ツクツクボウシを聞きながらする染めも楽しいものです。

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