工房の窓 (2006年8〜9月)


2006/08/02

@ B
A
柿渋そめ・・・
たっぷりの液で染めると楽ですが、必要な液のみで染める
方法は糸を絞る事が大切でかなりきついです。最後の一滴も
こぼさない染めをするにはこんな方法が良いようです。
山荘でもこの方法を採用して工房ではこんな染め方をして
おります。何回かはムラにしましたが、慣れればムラ無く
染める事が出来ます。糸と液の量が同じぐらいなので確かに
ムラになりやすいと思いますが、ムラを恐れずしてみれば
きっとムラ無く出来るはずです。工房では冬青と同じ色目で
とても好きな材料の一つです。

2006/08/07

布豆汁・・・
2〜3日前に布の豆汁をしました。糸は豆汁をして1ヶ月
枯らしですが、布の場合は夏の季節1ヶ月も待たなくても
しっかりと枯れます。「枯れた」目安は糸にしても布も、
匂いがしない事です。匂う間は1ヶ月と言えども枯れては
いません。しっかりと枯らして染めてください。
糸も布も精錬して豆汁をして干す風景(写真)は幸せの光景
です。毎月第1土曜日豆汁講座をしております。どなたでも
参加できます。申し込みください。
今の季節は、「柿渋染め」も共に指導いたします。
一度ご一緒にすれば早く理解できます。

2006/08/16

色々といろいろ・・・
この2枚は布団縞ですが、色の配色を見るには好いものです。
少し工夫して、経、緯糸を色を意識して織って置くと、
この色とこの糸を合わせばこんな色と見ることが出来ます。
そんなこんなで・・・織りが終わるときに素材を変えたり、
色を変えたりして織ることを心がけていれば合わせた色を考えるときの便利です。
工房では必ずといって良いほど、小管に残っている糸を織り込んでいます。

2006/08/20

ケナフは麻の一種・・・
麻には5種類あります。
亜麻:リネン、苧麻:ラミー、大麻:ヘンプ、黄麻:ジュート、
そして洋麻:ケナフです。麻の中でも一番短繊維です。
このケナフを豆汁して染めていますが、豆汁をしたからと
いってゴワゴワ感がきつくなるわけではありません。
其れよりも織り易いです。誰ではなく、私自身がケナフが
麻であったかとびっくりしています。縁あったケナフ糸を
大切に付き合って行きたいと思います。染織しながら
どんなものに使おうかと思いをめぐらしながら・・・

2006/08/25

影縞・・・
素敵な反物を作って生徒さんが来ました。
この方は手紡糸を手がけております。なかなか一反は
織らないと思っていたので半反分を考えて藍染めを
していたそうです。今は工房では皆一反織りをして
おりますので、色に不具合がでてきたと話しております。

ではその不具合を具合よくするにはどうするか?糸の入れ方で
対応できます。経糸も少しずつ余るのでそれを「影縞」に
工夫すればいいのです。何処にこの糸を配置しようかと
考えて、出来たらこんな反物になったとのこと。
この良さがわからないでしょうか。これが理解できれば
「縞柄」はもっと広がりますよ。
久々に体験したいという人が来ました。
色は冬青・藍 ショールが風にそよいで良い感じです。
濃い液でエィと染めればいいものかと思っていたと
話しておいででしたが、体験ではそうしなければ成らない時も
あります。しかし工房ではできるだけ自然のままでの染織を
体験して欲しいと、豆汁したショールで染めをしていただき
ます。見えない染織を工房までおいでなのですから色々と
感じていただきたいものです。
この冬青は3月終わりに山荘近くで伐採の木をいただいて液だししたものです。容器をきれいなものを使えば今の時期まで染めを楽しむ事ができます。しかし今回濃い液は少しかびが出ました。しかし丁寧に管理してやれば染める事は可能です。そんな液がもし出ればカビを丁寧に取り除いて染めて見てください。液がにようですと無理でしょうか。

2006/08/30

織り前・・・
織り前のセットにはいろいろな方法がありますが、工房では
こんな感じに経糸をできるだけ平均に張る為には?を考えて
紐で、布で全体の布を均等に分けて張るより、紐などで自由に
糸を分けて張ることの方が良い様に思います。織りはじめに
弓形や波形に成らない様に経糸の張りは大切です。

2006/09/01

ばぁばの短パンはけちゃった!・・・
「私が大きいのか?それともばぁばがちいさいのか」と言う
コメントを添えてこんなものをくれました。
その「短パン」藍染めを主人が始めて、初めての糸で織った
ものです。もう20年にもなります。生地は痛むことなく
少し色があせて洗っては履く、履きごこちのいいものです。
それを五年生の孫がはいた訳です。

経緯糸:30/2木綿糸 45羽 924本(尺1寸幅)
綾織(杉綾) 半反で3枚取れました。つくづく手織りは
丈夫であること。であればやはり染めは確かなものにしたい
ものです。


2006/09/04

ケナフ糸の柿渋染め・・・
今日はカラッとした秋晴れです。生徒さんがケナフ糸4kgもってきて柿渋染めをします。
工房では下水に流さない染めをする為にどうするかを考えて、染めに無駄な液は作らず、
ムラにもせず、今日1回染めなので後はひたすら糸を繰って液を垂らさないこと。
さすが秋晴れ!液が垂れることなく染まりました。しっかり乾けば水洗いしても柿渋は流れません。
止まっています。時間を掛けて干し色を見て2回目を染めます。柿渋は道具に付き、時間を置くと
柿渋が取れません。道具も早めに片付けながら染めていきましょう。
染めが終わったら使った竿も丁寧に拭いておきます。取れませんよ。そんな具合ですから、余分な液を
作って下水に流せば下水の中は大変です。くれぐれも流さない染めをしてください。服にも付けば
落ちません。乾かない糸に触れるだけでかぶれる方もいますので注意が必要です。
でもでも柿渋染めは面白いです。


2006/09/22

アゼ棒の扱い方・・・
ケナフの終わり近づいておりますが、織り終りはなかなか開口が難しく終わる事があります。
限りなく織るにはこんな工夫も如何でしょうか。わたしは終わり近くなるとアゼ棒を外して
おりましたが、主人は最後までアゼ棒をつけているほうが開口が楽だよと申しますので
最近はこんな具合において織っております。確かに織れますよ。試して見ては!!!

2006/09/26

糸の引き揃え・・・
糸を撚ったり揃えたりすることが多々ありますが、糸を引くテンションを同じにする為に
糸を引く距離を長くする方法だと綺麗に糸が揃います。引く距離が短いと織っていて
じき糸を手で揃えながら織っていくことになります。そんな事が無いようにするには
糸を引く距離が関係してきます。糸の引き揃えを綺麗にするには少し工夫が必要になります。
これは糸の撚り掛けにも同じ事が言えます。

2006/09/27

すくも(くさかんむりに染)のハイドロ建て・・・
最近はすくも建てをしない。あまりに忙しく落ち着いて藍建てをしている時がない。
山荘から降りて常滑での展覧会まで2週間は上がらないので、すくも建てをしょうと思った。
しかし気分が乗れないのでハイドロ建てにしてみようと建てたわけです。
10kgのすくも・灰汁・ハイドロ300ccこれぐらいで良いかと建てて明日染めて見ることにする。
主人:アルカリ・灰汁。それにじっくり建てるとハイドロになる、できる色は違う。
色落ちしない染め方をすれば良い訳であるが、出来た匂いも違い藍建てをゆっくりとしたものである。

2006/09/28

染めには火力がたいせつ・・・・
工房を離れて体験・講座をすると、得てして染めが火力不足に
なり、大切な色が台無しになります。そんな経験が幾度も
あり、温度=火力は大切だと痛感しています。
山荘では染めはあまりしないつもりで設備をしておりません。
5kボンベを持って上がり必要なときに準備して染めをして
おります。私たちは材料の色を知っておりますが、体験者は
色を知らないわけで最高の色を経験して欲しいと思います。

ガスは設備をして設置しなくては取り扱えない事。講座や
体験はどうしても簡易的に成ります。今回冬青がヤマモモの
金茶で出す色に染まりがっかりです。時間がかかって温度が
上がらないので本来の色にならないわけです。そんな色を
染めて作品にすれば色の退色を招き自分に返ってきます。
反省です。山荘でも染めをしたいと希望しますが、設備の
ことを考えねばと思います。染めは温度=火力が大切です!

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