工房の窓 (2003年10月〜11月)

10月5日

常滑屋「縞・いろ染織展」終了しました。900名の方々に見ていただきました。
ありがとうございました。お礼申し上げます。

2003年 常滑屋の展示の様子

10月7日

糸捌きは大切です!!!
糸を手にして、織り始めるまで節々で糸捌きが出てきます。
糸を整える!!これが手間の様ですが決して手間ではなく、大切なことです。
一本一本がすぅ〜と整っていることによって、作業がスムーズに進み楽です。
また棒綛、綾綛も綛を解く時、綛の中に両手を入れてクルクルと綛をまわして、
糸を整えて使うと次の作業が楽です。

10月8日

ウールが染まりました。
ウールもしっかりと沸点まで上げて
染めますと色が動きにくいです。
その時の糸は選びましょう。
藍染めは冷染です。
媒染は明礬と鉄のみなので、
茶が染まりにくいです。

10月9日


縞帳・表

縞帳・裏

「かぶら山荘」での和綴じ本のサンプルができる。
常滑屋の忙しい時期、こつこつと帰って一冊ずつ作っては考え作りました。

表紙の染めは「ヤママモの鉄媒染」です。
豆汁をすると一回でこんなに染まります。
如何に和紙に豆汁をすると良いかです。付けば強度を増し良いですよ。
次回からの工房用の「縞帳」です。

工房用はその年一年織ったものを全員で分け合って、縞帳を作るものです。
二年に一度こうして作ります。


追伸:今回は綴じ糸も何色か染めて使いたいと思います。ここまでこだわれば。いいでしょう

10月11日

「かぶら山荘」は長野県寒原高原にあり、1200mの所にあります。
定刻に参加者全員が揃い、天気も上々で楽しく始まりました。
遠くは大津からよくお出で下さいました。
毎回山荘を貸切、オーナーの染織へのご理解によって
使わせていただいており、有りがたいことと感謝しております。

実習では、工房で既に豆汁したものを(和紙)先媒染し、
ショールと和紙の豆汁体験をして、和紙・ショールの染色を始めました。

頭でいろいろ考えて進めても天候や場所など事も有り、考えるようには、毎回参りません。和紙の豆汁を乾燥させ始めて風がやみ、乾きに時間がかかりました。今回4回豆汁する所を3回にしました。少し豆汁が柔らかく仕上がるように思います。あしからず!!!

染めはヤマモモの鉄と明礬にしました。明礬に黄色がサンプルのより、色が少々ムラやくすみが出たように思います。でも概ねきれいに染まりました。

夕食は山荘ご自慢のバーベキューです。
しっかりお腹を空かせていないと戴き切れません。
私は特に五平餅が大好きです。絶品ですよ!
**************************************************
二日目和綴じ本作りにかかりました。
どれも良く、嬉しいものでした。
次回は毎回工房の初染めの「紅花染め」をしたいものと
企画したいと思っております

二人工房 会員研修会 in かぶら山荘の様子はこちらから

10月13日

みどりを染めるには藍染めをして黄色を重ねる方法と黄色の鉄媒染で染める方法があります。
藍染めをして緑にする方法は藍の下地がムラ染めになっているともろにみどりがムラになります。
なかなか難しいですね。
今回は少し藍は濃くなりましたが、綺麗に染まりました。(写真:左)
同じ日に赤も綺麗に染まりましたので、写真でみていただくことにしました。(写真:右)

浅黄などの薄い藍も薄い成りに何度も重ね染めをしてください。
ヤマモモの鉄媒染の色も良い色です

10月14日

ウールのサンプル織りに入りました。藍は三色(浅黄、はなだ、紺)。
薄い二色は手に付かないが、紺は気持ち作業をしていると手に付く。やはり枯れる時間は必要。
反物にする時は「枯らす時間」を頭に入れよう。
使う前に一度煮ていますが、それでも枯れると言う時間は必要なのです。
絶対に手などに色が付いてはいけません。

10月17日

二日ほど、福井に出かけて来ました。
行くたびに越前和紙の里(今立)に出かけ、和紙探しを楽しみにしています。今回も「縞帳」用の和紙を探しました。
丁寧にいつも説明をしてくださってとてもありがたいです。

卯立の工芸館では和紙漉きの様子が見学できます。今回写真を撮らせていただいていますので
様子(卯立の工芸館の和紙漉きの様子)をどうぞ!!

10月19日

最近、皆さんが非常に綺麗に豆汁をします。しかり染めも良いです。
尋ねてみると「一ヶ月枯らしの時期のお天気であれば天日にしっかり当てていると・・・。
だから、けっこう綺麗ですよね〜」と生徒さんから声を聞く。うれしいことです。
その通りで、豆汁がしっかり固着するのです。
焼けるように思いますがそうではなく、手を加えて綛を捌き、上下、裏表と糸が動いています。
一本一本がパラパラに成る訳です。豆汁日は楽しんでやって見てください。

朝夕冷える時も多くなりましたね・・・。
そう言えば先日、工房の会員限定の研修会をしたのですが、写真などでご様子を〜と編集の最中に
「研修会の様子あれだけですか?楽しみにしていたのですが・・・」とお声をいただきまして
慌てて編集中です。出来次第アップしますので しばらくお待ちください。

でもそういうお声がいただけると、HPを作っていても作り甲斐あります。 
合わせて掲示板などへ、HPのご感想もお待ちしています。    HP作成担当  

10月20日

工房の研修会の様子は、こちら二人工房 会員研修会 に載せてあります

10月23日

ウールのサンプルも染め上がり、サンプル織りに入りました。
来年の名博のテーマ、セル(本セル・半セル)のサンプルです。
(写真上)2/48 〜2/60の糸

藍は三色(紺・はなだ・浅黄)(写真中)

色糸は9色。
赤、鼠、茶、黄色、など
(冬青・栗・ヤマモモ・クヌギ・花梨・ピラカンサ・刈萱・インド茜)明礬と
だし金の二種類で出す色の楽しさ!!!

本来、尾州で織られていた反物に近づいてほしいと努力してみたいと
思っております。
その時はどうぞお出かけください。毎年7月に開催しております

10月25日

今年の綿の様子です。(白綿)
こちらは茶綿です

今年の綿の様子です。
夏が冷夏だった為か、収穫は例年の5分の1でしたが、綺麗な綿が今年も収穫できました。
土地や手入れをしてくださる、鳥居さんに感謝しています。 本当にご協力ありがとうございます!

10月26日

鳥居さんの畑から今年も沢山の小鮒草を収穫しました。
写真は工房の小鮒草ですが、畑は50〜60cmに成っています。
良い色を戴きました。
小鮒草は年に何度かしか染めることが出来ませんが楽しみです。

10月27日

うれしいお電話いただく。
源流社で「平成の縞帳」を求めていただき、本の中のものを織っていただきたい。大いに活用していただきたいと、
書きました。
それで太い絹糸があり、縞割で早速織りました。すばらしかったとお電話を戴きました。

私達はこれを待っていました。ボロボロに本が成るほど活用していただきたいと願いつつ出版しました。
木綿を見直し、縞を見直していただければ嬉しいと思います。
本が出たせいもあってか、全国から工房を見たいと見学においで戴きます。
ただ、お話をする事しかありません。稽古日ですとその様子を見ていただくことは出来ます。販売物はありません。

豆汁をしたい人。縞を織りたい人。自然を汚さない染織を心がけていること。などの方が対象です。
縞帳は
お話を聞きますと結構地元の図書館などに置いて有るみたいです。
探してみて「縞」を織ってみてください。

10月28日

今日も一人入会されることとなりました。
高速バスで4時間、遠くから足を運んで来てくださった。
早く自分の織り機で織れて、染めれるようになって一人で染織できるように、共に頑張りましょう。

10月29日

豆汁をして二回目の写真を撮りました。解るでしょうか?
一回目は、しっかり豆汁を絞り乾かして、二回目の残豆汁に浸し、
しばらく置いて、今度は絞らず干します。
しっかりと綛を捌きます。捌けば糸はパラパラになります

11月7日

工房の糸は毎回求める時に工房用に綛を作ってもらいます。
1〜2キロをゆっくりと楽しみながら綛作りをするわけに行かず、
大量になると腕が関節炎になるので、綛をつくってもらいます。
染め方など糸捌きなどなどで、綛の大きさはとても大切です。
綛には綾綛、棒綛がありますが、豆汁には棒綛の方が良いと思います。
綛とは糸が布に成るまで付き合いますので、糸捌き、糸を繰ることなど丁寧に付き合ってください
 

11月8日  豆汁に適した糸
新しい生徒さんが入ると必ずと言っていいほど、糸を持っていますので持ってきて良いですかと尋ねられます。
どうぞとは申しますが、糸にも生まれた土地や、糸の性質が撚りが・・・などといろいろ性質があります。
豆汁をして染めると言う前提がありますので沢山買い込まないことをお薦めしています。
なぜならこれをやりたいと見えていない時には、糸と付き合いながら糸探しをすることをお薦めしたいからです。
単子,双子、右撚り、左撚り、撚り回数などなど糸を使いこなせば自然に分かってきます。
焦らずに適した糸探しも、していただきたいですね。


11月10日

今年も後一ヶ月半に成りました。早いものです。
初染用の紫根、紅花が手に入りました。
来れば、必ず試し染めを行います、良い色がいただけます様に・・・。

知多半島はあまり水が良くありません。
今回地下水で染めてみたいと「かぶら山荘」に出かけて染めをしてきます。
今から「黄水取り」をして週末に行く予定です。

長い時間をかけて「黄水」をしっかり抜く作業があり、その作業が大変ですが・・・。
染めが楽しみです。

11月11日


<<機結び 二重結び>>

<<機結び 一重結び>>

ウールを染め始めました。毎回良い色が染まります。
機結びをご存知ですか。機結びに二種類ありますが、1重結びは織っててよく解けます。ところが二重結びは解けません。
特にウールにはこの二重結びがよろしいですよ。糸結びにはまだ幾つかあります。機会があれば乗せたいと思います。

サンプル織りを始めて、びっくりしたことはプツプツ同じ所が切れています。あぁ〜しまった虫食いだ!!!
こんな糸は染めることが出来ません。
糸はねをして染めています。皆さんもどうぞウールの虫食いを注意して扱ってください。

11月12日

毎日染織をすると、どうしても色素を吸収されきらずに残液が出ます。
それを丁寧に豆汁済みの布に吸わせて裂き織りに使用します。
いただいた布団皮と使うと馴染んだ良い裂き織りが出来ます。

11月13日

今年も11月に入り、また新春の初染め「紅染め,紫根染め」がやって来ます。
今一度それぞれの染め糸を水洗して色目、ため水に入れた残り水を点検して糸の状態を見ておきます。
どちらも豆汁済みの糸が色素をしっかり吸います。良い色です。次回で4回目の染色です。

11月15日〜16日

冴えた色が欲しくて「かぶら山荘」で紅花染めをして来ました。会員の研修会に次回は「紅花染め」をしたいと思います。
72mからの天然水で染めるために、今回出かけて、水が大事と痛感しました。染めたやり方を紹介します。

様子は 紅花染め2003.11.15〜16 inかぶら山荘 ←こちらからどうぞ

11月22日 ウールの緑染め

みかんの香りと共に綺麗なみどりをいただいたことを思い出しました。
工房ではウールは先媒染をします。
今では銅媒染を使いませんから、たくさん緑がこれもかと染まっておりましたが、
今は藍に黄色、黄色にだし金を媒染して緑を染めております。
ウールでは殆どのものが銅媒染すれば緑に染まっていました。
中でも、紫稲のみどりは良いものでした。
でも今は材料が手に入りません。

11月23日

ウールのサンプル織りに入る。と載せましたが、今回もそうであるように縦糸もしかり、
横などに濃紺を入れる割合が多いと柔らかい色目でも、しっかりとした色使いになり、
結構良い反物になる。私達が木綿で反物を織っているものと同じように出来上がる。
今回は凹凸を出す工夫をしてみて、出来あがりが思ったように出て喜んでいます。


   工房の窓 (2003年8月〜9月) へ戻る   工房の窓 (2003年12月〜2004年2月) 
               
工房の窓

HPのトップへ戻る